【意外と知らない】味噌の歴史について

こんにちは!
ホリスティックビューティー美容師の谷川博昭です!(@tani.herb)
【日本の味】と言っても過言ではない味噌。今回は歴史を振り返っていきます!
味噌は日本の伝統的な料理に多く使われています。
ご自宅でもお味噌汁を毎日飲まれる方も多いのではないでしょうか?
お子様がいる方はふと、
『ねぇお味噌っていつできたの?』と
質問されたら答えられますか?
答えられない方がほとんどだと思います。
しょうがないです。学校でも習わないですから。
でも、スッと答えられたらお子様は
・パパすげー!なんでも知ってるね♪
・ママ物知り♪
目を輝かせて言われたら嬉しいですよね!
それ以外のシーンでも答えられる様に、歴史を振り返っていきましょう!
味噌の歴史
飛鳥時代
遣唐使により中国から『醤』が伝わります。
醤自体は紀元前からあり、魚や肉を叩き潰し塩とお酒に漬け100日ほど寝かせたものになります。
醤は『しょうゆ』の原点でもあります。
醤は保存が効くため、大豆を原料とし醤風のものを作っているうちに、味噌の原型が作られていきました。
平安時代
味噌という文字が文献に現れたのは、なんと平安時代なんです。
この頃は調味料としてではなく食べ物につけたり、舐めたりして食べていました。
味噌は高級品で庶民の口にはなかなか入りませんでした。
どれくらい高級かというと、大企業の取締役の給料が『味噌』ような感じです。
一部の方々しか食べれないのがわかりますよね!
鎌倉時代
味噌汁が登場します。
味噌汁の登場によって鎌倉武士の食事の基本スタイルである『一汁一菜』が確立されました。
今の僕らから見ても、すごくバランスの取れた食生活です。
鎌倉時代の味噌は豆の状態からすり鉢ですり合わせ、今の様な滑らかな状態を作っていました。
すり潰すことで料理の幅が広がっていきます。
室町時代
農民たちが自家製の味噌を作るようになり、庶民の生活に浸透していきました。
今の味噌料理のほとんどが室町時代に作られました。
応仁の乱(1467年)からの戦では、味噌は兵糧として大活躍でした。
室町時代では各地で独自のものはありませんでしたが、戦が激化する戦国時代ではいくつもの味噌ができてきます。
戦国時代
戦の勝敗に関わる味噌造りは戦国時代に大きく発展します。
各武将が味噌ずくりに力を入れ独自の味噌を作ります。
主に有名なのが、
・武田信玄は『信州味噌』
・豊富秀吉、徳川家康は『豆味噌』
・伊達政宗は『仙台味噌』
聞いたことある味噌の名前ばかりだと思います。
伊達政宗は城下に日本初の味噌工場を作り戦に備えました。
後世に名の残る武将は、栄養が取れなければ良い戦はできないと言うことを良く理解していたのです。
江戸時代
江戸の人口が多くなり味噌の需要に対する生産が追いつかなくなります。
そこで三河や仙台などから江戸に多くの味噌が送られ、味噌屋が大繁盛しました。
徳川家康が長生きだったのは味噌汁の具が野菜や根菜が多かったからとされています。
これは『三根五菜味噌汁』と呼ばれ、徳川代々の将軍もこの味噌汁を食べていきました。
江戸時代の庶民も味噌の重要性を理解しており『医者にお金を払うなら、味噌屋に払え』と言う、
ことわざも流行るくらい、味噌や味噌を使った料理から栄養が取れることを知っていたのです。
明治時代
味噌造りも機械化が進み現在のような、滑らかな味噌になりました。
麹の温度管理も行うことで醸造期間の短縮に成功しています。
この醸造期間の短縮は革命的で、1年から2年かかっていたものを数ヶ月で作れる様になりました。
これにより生産のスピードが上がりより手に入りやすくなります。
昭和時代
技術の進歩がすすみ醸造時間が20日になりました。
その結果、個人の家で作る自家製味噌はだんだんと姿を消していきます。
今までは味噌屋から量り売りで買っていた味噌も、日頃スーパーで見かける様な『プラスチックの容器』になります。
そして現在では味噌の消費が下がり続けており、毎日味噌汁を食べる家庭も少なくなっています。
海外では『miso soup』と呼ばれ人気ですが、日本でも是非人気を取り戻して欲しいです。
味噌の歴史まとめ
いかがでしたでしょうか?
意外に知らない味噌の歴史。
味噌が日本の歴史を語る上で必ずと言って良いほど出てきます。
味噌は人間に欠かせない塩分を補うためにも使われました。
昔の内陸地方の方々は、塩を蓄えて置くのが難しかったので味噌を使い塩分を補っていました。
樽で熟成させておけば何年分もの量を保存ができたので、昔の人は10年前の味噌でも平気で食べていたそうです。
味噌は美味しく食べるだけではなく塩の保存法としても発展した歴史も忘れてはいけません。
次回は味噌の種類について書いていきますね!
これを機に味噌に興味を持ってくださいね!
たくさんの種類があり面白いですよ!
では、アケミーン♪
谷川博昭
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