ジンジャー(ショウガ)の効果・効能・歴史について

こんにちは!
ホリスティックビューティー美容師の谷川博昭です!(@tani.herb)
【日本最古のスパイス】生姜について書いていきます!
・冷え性で困っている
・アンチエイジングに興味がある
・咳やのどの痛みを和らげたい
・血圧を下げたい
・胃腸の調子が悪い
少しでも当てはまる方にオススメなメディカルハーブです。
料理でも良く使われるショウガ。
どのような効果や歴史があるのかまとめていきますね!
もくじ
ジンジャー(しょうが)のデータ
学名 | Zingiber officinale(ジンギベル オフィキナレ) |
和名 | しょうが(生姜) |
科名 | ショウガ科 |
使用部位 | 根茎 |
ジンジャー(しょうが)の歴史と特徴
歴史
しょうがは紀元前500年前ごろからインドや中国で保存食や医薬品として使われました。
紀元前1世紀頃にヨーロッパへ伝わりましたが気候が合わず栽培できなかったためほとんど輸入になります。
(紀元前1世紀ごろはクレオパトラやカサエルの時です)
中世ヨーロッパではしょうがを多く食べていた人はペストで亡くならなかったという記録や味や香りの人気からショウガ1ポンドと『ひつじ一頭』が交換されていました。
その後、また流行したペスト対策にイギリスのヘンリー8世がしょうがを食べる事を国民に推奨しています。
16世紀後半ではアメリカや西インド諸島はショウガの大量栽培が行われました。
いつ日本に来たの?
日本に来たのは比較的早く2〜3世紀には中国から伝わりました。
8世紀になり栽培が進み、当時の人はしょうがの事を『はじかみ』と呼んでいました。
特徴
原産地は熱帯アジア(南アジア)になります。
開花時期は9月から10月の終わり頃ですが滅多に花を咲かせません。
昔は生姜に花が咲くなんで全く知らなかったのですが咲きます。
ツクシみたいな所からペロンと咲きます。見つけにくいので見つけた際は写メをとった方がいいです!
日本では確率が低く海外であれば見れる可能性が上がるので旅行の際は是非気にかけてみて下さい。
間違えやすい同じ名前の花
生姜の花と『花のジンジャー』は別物なんです!
同じショウガ科ですが属名が違く別名を『ジンジャー・リリィー』と言われます。
学名 | Hydchium coronarium(ヘディキウム コロナリウム) |
和名 | ハナシャクシャ(花縮砂)・ハナショウガ(花生姜) |
科名 | ショウガ科 |
属名 | ヘディキウム属 |
元々花は白色ですが改良されオレンジや黄色など鮮やかな色も多くなっています。
見た目がすごく可愛いので育ててみるといいですよ!
別の色合いです♪
名前の由来
学名のZingiberはサンスクリット語でしょうがを意味する『Cringa-vega』が
ペルシャ語で『Dzungebir』と訳されたことが学名の由来です。
officinaleは『薬用の』という意味です。
生姜の最大の特徴
生姜の特徴と言えば何と言っても独特の香りですよね!
生姜の皮の下には400種類以上の精油成分が含まれます。
昔から魚やお肉の臭い取りに使われていました。
生姜の香りを決めるのは『ショウガロール・ガラノラクトン』
辛味を決めるのは『ジンゲロール』という精油成分です。
新生姜は比較的香りも少なく、美味しく食べることができます。
ひねしょうが(囲い生姜)は香りが強く薬味として使われます。
新生姜 | ひねしょうが | |
シーズン | 6月から8月 | 一年中 |
出荷状態 | 収穫してすぐに出荷されます。柔らかいので食べやすい。 | 新生姜を2月以上貯蔵したもの。 |
違い | 先が濃いピンク色で全体的に白い。 | 茶色い。 |


ジンジャー(しょうが)の作用・適応
作用
・消化促進
・抗菌
・消炎
・鎮痛
・血行促進
適応
・冷え性
・消化不良
・つわり
・糖尿病
・風邪
・腹痛
冷え性対策にとても有効で辛味成分のジンゲロールが細くなった血管を拡張させることで血行を良くします。
またジンゲロールは熱することでショウガオールという熱を作る成分になり体をより中から温めてくれます。
血流を良くし体も温めるので肩こりや関節痛にも効果的です。体の冷えや体の痛さを感じやすいお年寄りには是非食べて頂きたい食べ物です。それにプラスして鎮痛作用があるので関節痛やリウマチの方にも効果的です。
体温が上がるので免疫欲が上がり風邪やインフルエンザの予防・対策に有効です。
それに加えしょうがは抗菌効果もあり食中毒などの予防にもなります。
嬉しいことにピロリ菌の殺菌効果もあるのと胃を健康に保つ効果もあるので一石二鳥です。
またジンゲロンという成分が脂肪の燃焼も促すのでメタボ対策になります。
悪玉コレステロールを丁度いい量に調節してくれる効果もあり食べ過ぎる方には強い味方です。
メタボ気味の方は生姜をプラスしてください!
ジンジャー(しょうが)の主要成分
・ショウガロール・ジンゲロール
・シトラール・ジンギベレンゼン・α-ビサボレンなど(精油)
・ビタミン
・ミネラル
ジンジャー(しょうが)の安全性
安全性クラス:1(適切に使用する場合、安全に摂取することができるハーブ)
相互作用クラス:B(臨床的に関連のある相互作用が起こりうることが生物学的に妥当であるハーブ)
胆のうや胆管に石ができる胆石症の方は医師に相談する。
妊娠中や授乳中の方は乾燥させた生姜を大量に摂取する場合は医師に相談する。
ジンジャー(しょうが)のまとめ
体を温めたい場合は新生姜よりも、ひねしょうがの方が効果が高いです。
鍋など温かいものを一緒に食べるとさらに効果的です。
温かいティーを飲むのもかなりいいので寒いシーズンは是非飲んで欲しいです。
ちなみに一番体を温める生姜は金時しょうがでジンゲロールの量が豊富です。
ですから金時しょうがを食べる際は温めて食べてください。
生魚を食べる際に食中毒が心配な場合はワサビか生姜を一緒に食べるとある程度予防できます。
海鮮丼などのガリとワサビは『美味しさ』+『臭い消し』+『抗菌作用』を兼ねているので昔の方の知恵に頭が上がりません。
ダイエット効果を期待して生姜を取り入れるのは物凄く有効的です。
食べないダイエットより食べて健康に痩せるダイエットが絶対ですので是非取り入れて欲しいです。
最後に風邪予防にオススメのハーブティーブレンドを紹介します。
『ジンジャー』+『エキナセア』
免疫系代表のエキナセアをブレンドすることで体の芯から温まり免疫力が高まります。
一家にワンセット置いとくといいですよ!!
ジンジャーティーや生姜を食べて体を冷えさせないようにしていきましょう!!
薬に頼り過ぎず、自分の身体と向き合う事が一番大切だと考えます。
さまざまな視点から考えられる様ホリスティクな自分づくりを♪
ではアケミーン♪
谷川博昭
髪の毛を切りながらハーブやアロマ・食品の話を効きたい方は是非サロンへ足を運んで下さい。
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