ギンコウ(イチョウ)の効果・効能・歴史について

こんにちは!
ホリスティックビューティー美容師の谷川博昭です!(@tani.herb)
【生きた化石】と言われるイチョウについて書いていきます!
この様な方のために書いた記事です
・物忘れが激しい
・血液サラサラにしたい
・冷え性を改善したい
・肩こりに悩んでいる
・認知症について知りたい
少しでも当てはまる方にオススメなハーブです!
日本人には馴染みの深いイチョウ。
紅葉シーズンの美しさは、目を惹かれますよね!
どのような成分や歴史があるか、まとめていきますね!
もくじ
ギンコウ(イチョウ)のデータ
学名 | Ginkgo biloba(ギンクゴ ビロバ) |
別名 | ギンコ・メイデンヘアツリー(英名) |
和名 | イチョウ(銀杏) |
科名 | イチョウ科 |
使用部位 | 葉 |
ギンコウ(イチョウ)の歴史と特徴
歴史
イチョウは『生きた化石』と言われています。
なんとイチョウは、2億年前から誕生していたのです!!
僕らの生まれてくるずっとずっと前にはもう♪
イチョウは、2億年前の生態から変化がなく現在まで生存できてきた事は、物凄くすごいことなのです。
イチョウが数多く生育していたのは恐竜のいるジュラ紀とされ、今から5千年前には絶滅の危機も迎えています。
(イチョウ以外ジュラ紀からの植物は絶滅しています)
様々な環境の変化が数を激減させ、中国で生き延びたイチョウを人間が少しずつ増やしていきました。(17種イチョウ科の種類がありましたが1種になりました。)
日本にいつきたの?
7世紀ごろに、日本にも伝わり鎌倉時代後期(14世紀)には種子(ギンナン)が食べられる様になりました。
18世紀に日本から、ヨーロッパにイチョウが渡り繁殖をしました。
そして、1960年にドイツでイチョウ葉の成分の発見・研究が進み注目を集め1965年にイチョウ葉エキスは医薬品として認められました。
ドイツでは現在、痴呆症の治療薬としてイチョウ葉エキスが使われています。
特徴
原産地は不明です。
開花時期は4月から6月で、10月から11月に黄葉を迎えます。この時にギンナンができます。
写真がイチョウの花です。とても小さいです♪
名前の由来
イチョウは中国で、鴨脚(ヤーチャオ)と呼ばれ日本に来た際に
ヤーチャオ→イチョウになりました。
葉の形が鴨の足に似ているので、中国では鴨脚と呼びます。
学名のGinkgoはヨーロッパに伝えられる際に、Ginkyo(ギンキョウ)をginkgoと伝えてしまった事が学名の由来です。
Bilobaは、葉の真ん中が浅く裂けていることから名付けられました。
イチョウの最大の特徴
何と言っても耐久力の強さです。
暑さや寒さ・公害に強くとても長生きです!
長く生きることから中国では、古くから『長生きの出来る効果』があるとされ漢方薬として使われていました。
- イチョウは雌雄異株(雄花しかつけない木と雌花しかない木に別れている)植物です。
花粉を飛ばし、受粉させます。ギンナンが出来るのは雌木のみです。
木の成長は早いですが、ギンナン結実は20年もの歳月を必要とします。
ちなみにイチョウは『野生絶滅危惧種』に指定されています。
自然に繁殖をしているイチョウは中国の一部のみで、後は全て人間の手で栽培されています。
どこにでもあるイチョウが、レッドリスト(絶滅危惧IB類)だなんて知りませんでした。。
ギンナン
独特のニオイがするので、嫌いな方もいると思います。
素手で触ると荒れてしまう事もあるので、注意が必要です。(果肉部分)
果肉部分の外種皮には葉の5倍ものギンコール酸が含まれるため、かぶれてしまう事もあります。
内種皮のギンナン(食べるところ)にはギンコール酸は少ないですが、食べ過ぎると中毒を起こしますので注意が必要です。
小さいお子様はより注意が必要です。(痙攣や意識を失う事もあります)
通常の範囲内であれば問題はありません。
ギンコウ(イチョウ)の作用・適応
作用
・血小板活性化因子阻害
・血管拡張
適応
・認知症
・耳鳴り
・脳血管神経障害(めまいなど)
・冷え性
・糖尿病の合併症予防
・網膜症
・高コレステロール血症
(2つの違いはまとめで詳しく書きます)
脳内の血流が悪くなり栄養が届かなくなる事を防ぎ、脳の機能低下を予防します。
物忘れが酷くなる前に、対策をしておくといいですよ!
そして血管拡張作用があり、血流を良くすることにより脳梗塞の予防・冷え性・肩こりの改善に役立ちます。
糖尿病になると毛細血管への血液の流れが悪くなり、合併症を起こしやすいですが血液をサラサラにするので予防ができます。
悪玉コレステロールが酸化すると、血液がドロドロになり流れが悪くなります。
イチョウは悪玉コレステロールの酸化を抑えてくれるので血管に付着せず、動脈硬化の原因を減らすことと『血液サラサラ』へと導きます。
血の巡りが良くなるので脳の活性化をしたい方にはオススメのハーブです。
ギンコウ(イチョウ)の主要成分
・フラボノイド配糖体
・ギンコライド・ビロバリド(テルペンラクトン)
・2重分子フラボン(バイフラボン)
・ギンコール酸
ギンコウ(イチョウ)の安全性
安全性クラス:1(適切に使用する場合、安全に摂取することができるハーブ)
相互作用クラス:B(臨床的に関連のある相互作用が起こりうることが生物学的に妥当であるハーブ)
MAO阻害薬(抗パーキンソン病薬など)抗凝固薬(ワルファリンなど)との併用は医師と相談の元使用する。
稀にめまいや動悸・アレルギー性皮膚炎を起こす可能性があるので大量摂取は控える。
ギンコウ(イチョウ)のまとめ
イチョウの主な成分として『フラボノイド』と『ギンコライド』が挙げられます。
イチョウには、2重分子フラボノイドが含有しており通常のフラボノイドよりも3倍も効果が高いのです。
その他にも、多くのフラボノイドを含有しており相乗効果で抗酸化力を示します。
血管の酸化予防や血管を広げ、毛細血管への血液循環を良くします。
『ギンコライド』は名前の由来どおりイチョウにのみ含有する成分で、非常に高い抗酸化力を示します。
血管・脳細胞の酸化を防ぎ脳の老化を遅らせます。
認知症について
知的能力が大幅に減少する認知症では、大きく分けて3つの症状に分けられます。
・アルツハイマー認知症
・血管性認知症
・レビー小体型認知症
イチョウが効果を示すのは『アルツハイマー認知症』『血管性認知症』です。
レビー小体型認知症は、まだはっきりとはわかってはいません。
アルツハイマー認知症 | 血管性認知症 | |
原因 | 異常なタンパク質がたまり細胞が死に萎縮して起こります。 | 脳梗塞や脳内出血などにより脳内細胞がダメージを受けて起こります。 |
主な症状 | 判断力が落ち悪化すると家族の顔すら忘れてしまいます。悪化するまでは体への影響は見られません。 | 脳のダメージ部分により異なりますが手足のしびれ・言語障害・知的障害が起こります。 |
イチョウのアピールポイント | 異常なタンパク質の発生を防ぐ。血流を良くし栄養を届ける。 | 脳梗塞や脳内出血が起こる確率を減らす。 |
細かくかくと『アミロイド-β』(脳のゴミと言われる物質)という、タンパク質を防ぎます。
早めの予防が大切になりますので、生活に取り入れる事をオススメします。
ルイボスティーとブレンドして飲むのも、かなりオススメですよ!
僕は抗酸化ブレンドで、良く飲んでいます♪味は完全にルイボスになります。
ボケる前に飲む!
冷え性の方にも、かなりオススメなので是非お試しください!
薬に頼り過ぎず、自分の身体と向き合う事が一番大切だと考えます。
さまざまな視点から考えられる様、ホリスティクな自分づくりを♪
ではアケミーン♪
谷川博昭
髪の毛を切りながらハーブやアロマ・食品の話を効きたい方は是非サロンへ足を運んで下さい。
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